ピアノが弾けない原因は、練習不足だけではありません

「練習しているのに、なかなか弾けるようにならない」
「同じところで何度も止まってしまう」
「何回弾いても、なぜかうまくいかない」

ピアノを練習していると、このように感じることがあります。

そのときに、すぐに「練習不足だから」と考えてしまう方も多いのですが、実はピアノが弾けない原因は、単純な練習量だけではないことがよくあります。

大切なのは、ただ何回も弾くことではなく、何が原因で弾けないのかを分けて考えることです。

弾けない原因は「練習不足」だけではありません

もちろん、ピアノが上達するためには練習が必要です。

しかし、弾けない原因をすべて「練習不足」で片付けてしまうと、本当に必要な練習が見えにくくなってしまいます。

たとえば、同じ場所で何度も間違える場合でも、原因はいくつか考えられます。

  • 楽譜が正しく読めていない
  • リズムがあいまいになっている
  • 指番号を理解できていない
  • 鍵盤上でどのように指が動くかイメージできていない
  • 片手ずつなら弾けるが、両手になると混乱している
  • 音の響きやフレーズの方向性をまだつかめていない

このように、同じ「弾けない」という状態でも、原因は人によって違います。

だからこそ、ただ最初から最後まで何度も弾くのではなく、原因を丁寧に見つけていくことが大切です。

ピアノの練習にも「要素分解」が大切です

私はレッスンの中で、以前から「要素分解が大切です」とお伝えしてきました。

要素分解とは、ひとつの大きな問題を、いくつかの小さな要素に分けて考えることです。

これは、特にお仕事をされている大人の方や、ビジネスパーソンの方には理解していただきやすい考え方かもしれません。

仕事でも、何か問題が起きたときに、いきなり全体を何とかしようとするのではなく、原因を切り分けて考えることがあります。

ピアノも同じです。

「弾けない」という結果だけを見るのではなく、読譜、リズム、指使い、手の動き、音のイメージ、フレーズの感じ方などに分けて確認していくことで、どこでつまずいているのかが見えやすくなります。

ピアノの練習は、ただ回数を増やせばよいというものではありません。
何ができていて、何がまだできていないのかを分けて考えることが、上達への近道になります。

「読む」「イメージする」「弾く」を分けて考える

ピアノを弾くとき、私は大きく分けて次の3つの段階があると考えています。

  • ① 楽譜を読む
  • ② 鍵盤上の指の動きやサウンドをイメージする
  • ③ 実際に弾く

多くの場合、弾けないときは③の「実際に弾く」だけを何度も繰り返してしまいがちです。

しかし、①の読譜があいまいなまま、または②のイメージができていないまま弾こうとすると、どうしても間違いが起こりやすくなります。

たとえば、楽譜を見ているつもりでも、実際には音の高さやリズムを正確に読めていないことがあります。

また、音は読めていても、鍵盤の上で指がどのように動くのか、どんな響きになるのかがイメージできていない場合もあります。

その状態で何度も弾いてしまうと、間違った動きが身体に染みついてしまうことがあります。

だからこそ、弾けないときほど、いったん立ち止まって「どの段階でつまずいているのか」を確認することが大切です。

初心者の方ほど、最初から最後まで通しすぎないことが大切です

上級者の場合、譜読みの段階で最初から最後まで全体を見通して弾くこともあります。

しかし、初心者の方や、まだ曲に慣れていない段階では、最初から最後まで何度も通して弾く練習には注意が必要です。

なぜなら、間違った弾き方や不安定な動きを何度も繰り返してしまうと、その動きが身体に覚え込まれてしまうことがあるからです。

そのため、曲全体を通す前に、まずは片手の練習や部分練習を丁寧に行うことが大切です。

片手練習・部分練習でイメージを固める

片手練習や部分練習は、ただ簡単にするためだけの練習ではありません。

右手だけで弾く、左手だけで弾く、2小節だけ取り出す、難しいリズムだけ確認する。

このように分けて練習することで、指の動き、音の流れ、手の移動、響きのイメージを丁寧に作ることができます。

そして、そのイメージがある程度固まってから両手で合わせると、ただ何となく弾くよりもずっと安定しやすくなります。

同じようなパターンは、いろいろな曲に出てきます

ピアノを学んでいると、新しい曲に入るたびに「また最初から全部覚え直さないといけない」と感じることがあるかもしれません。

しかし、音楽は完全にランダムに作られているわけではありません。

いろいろな曲の中には、似たようなリズム、似たような和音の進み方、似たような指の動き、似たようなフレーズが出てきます。

そのため、曲を弾けるようにすることだけを目的にするのではなく、その曲の中で何を学んでいるのかを意識することが大切です。

たとえば、ある曲で学んだリズムの取り方が、別の曲でも役に立つことがあります。

ある曲で身につけた手の形や指の移動が、次の曲を弾くときの助けになることもあります。

そうした要素が少しずつ蓄積されることで、新しい曲を覚える力も育っていきます。

作曲者の意図を考えると、曲の理解が深まります

音楽は、ただ音が並んでいるだけのものではありません。

そこには、作曲者の意図があります。

なぜここで音が高くなるのか。
なぜここで静かになるのか。
なぜ同じようなフレーズが繰り返されるのか。
なぜここで和音の響きが変わるのか。

そういったことを考えていくと、曲の理解が深まります。

もちろん、音楽理論をどこまで詳しく説明するかは、生徒さんの興味や段階に合わせて変えています。

理論を深く知りたい方には少し詳しくお話ししますし、まずは楽しく弾きたい方には、必要な部分を分かりやすくお伝えします。

大切なのは、難しい理論を押しつけることではなく、曲をより深く楽しむための手がかりとして使うことです。

論理的に考えることは、表現を固くすることではありません

「論理的に考える」と聞くと、音楽が固くなってしまうように感じる方もいるかもしれません。

しかし、私はむしろ逆だと考えています。

曲全体の大きな流れ、セクションごとの役割、細かなフレーズの弾き方、音の響き、指や手首の使い方、どこをどのように練習するか。

そういったことを論理的に考えられるようになると、表現の選択肢が増えていきます。

感覚だけに頼ると、「なんとなく弾けた」「なんとなくうまくいかない」で終わってしまうことがあります。

しかし、「なぜそう弾くのか」「どのような音にしたいのか」「どこを変えればもっと良くなるのか」を考えられるようになると、自分の演奏を少しずつ客観的に見られるようになります。

その結果、ただ正しく弾くだけではなく、自分らしい個性のある演奏につながっていきます。

論理的に考えることは、音楽を窮屈にするためではありません。
むしろ、表現の選択肢を増やし、自分らしい演奏を作るための大切な土台になります。

音楽は時間の中で進んでいくものです

音楽は、写真や絵のように一瞬で全体を捉えるものとは少し違います。

音楽は時間の中で進んでいくものです。

そのため、演奏中に間違えたときも、必ずしも最初に戻ればよいわけではありません。

特に発表会などでは、できるだけ止まらず、戻らず、時間を前に進める力も大切になります。

そのためには、普段の練習から「間違えたらすぐ戻る」だけではなく、片手だけでも進む、カウントだけでも進む、次の小節から入れるようにする、といった練習も必要です。

これは本番対策であると同時に、楽譜をよく読み、曲の流れをイメージする力を育てる練習にもなります。

MIYAKEピアノ&ウクレレ教室で大切にしていること

MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、ただ「もっと練習してください」とお伝えするだけのレッスンではなく、なぜ弾けないのか、どのように練習すればよいのかを一緒に考えていきます。

大人の初心者の方、久しぶりにピアノを再開される方、仕事帰りに趣味として音楽を楽しみたい方にも、できるだけ分かりやすく、論理的にお伝えすることを大切にしています。

ピアノは、ただ音を間違えずに並べるだけのものではありません。

曲をどう感じるのか。
どのように理解するのか。
どんな音で表現したいのか。

そういったことを考えながら練習していくことで、音楽の楽しみ方はさらに広がっていきます。

八幡市でピアノ教室をお探しの方へ

MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、大人の初心者の方にも分かりやすく、練習の仕方から丁寧にレッスンしています。

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そのような方も、まずはお気軽にご相談ください。

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