ピアノは最初から最後まで通すだけでは上達しにくい理由|大人のための練習の考え方

「毎日、曲を最初から最後まで弾いているのに、同じところで間違える」
「弾けるところは気持ちよく弾けるけれど、難しいところだけ残ってしまう」
「途中で止まると、また最初から弾き直している」

大人のピアノ学習者の方には、このような練習をされている方もいらっしゃいます。

曲を最初から最後まで通して弾くことは、決して悪い練習ではありません。
曲全体の流れをつかんだり、止まらずに弾く力を身につけたりするためには必要です。

しかし、まだ弾けない部分が残っている段階で、通して弾く練習だけを繰り返しても、なかなか上達につながらないことがあります。

八幡市のMIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、通し練習と部分練習の目的を分けながら、大人の方にも分かりやすく練習方法をお伝えしています。

通して弾く練習にも、大切な役割があります

最初にお伝えしておきたいのは、曲を最初から最後まで通して弾くこと自体が悪いわけではないということです。

通し練習には、次のような役割があります。

  • 曲全体の流れをつかむ
  • 最後まで止まらずに弾く力をつける
  • 曲の中で体力や集中力を保つ
  • どこで間違えるのかを確認する
  • 本番に近い状態で演奏を確認する

曲がある程度仕上がってきた段階では、最初から最後まで通して弾く練習も必要です。

ただし、弾けない場所を直すことと、曲全体を通すことは、練習の目的が違います。

通し練習は、曲全体の流れを確認するための練習です。
弾けない場所を直すためには、その部分を取り出した練習が必要です。

通して弾くだけでは、難しい場所を練習する回数が少なくなります

たとえば、3分の曲の中に、弾きにくい2小節があるとします。

曲を最初から最後まで1回通して弾いた場合、その難しい2小節を練習する回数は、基本的に1回だけです。

しかも、その前後には弾きやすい部分がたくさんあります。

そのため、長い時間練習したように感じても、実際には弾けない部分をほとんど練習できていないことがあります。

難しい2小節だけを取り出せば、同じ時間の中で何度も確認できます。

短い範囲に絞ることで、音、リズム、指使い、手の移動などを細かく見ることもできます。

練習時間を増やすことだけでなく、必要な部分に時間を使うことが大切です。

間違えるたびに最初へ戻ると、「最初だけ」が上手になります

演奏の途中で間違えたときに、毎回曲の最初へ戻って弾き直す方もいらっしゃいます。

しかし、この練習を繰り返すと、曲の最初ばかりを何度も弾くことになります。

曲の後半へ進む回数は少なくなるため、最初はよく弾けるのに、後半になるほど不安定になることがあります。

また、間違えた原因を確認しないまま最初へ戻ると、同じ場所で再び間違える可能性も高くなります。

間違えたときは、すぐに最初へ戻るのではなく、まずその場所で止まり、

  • どの音を間違えたのか
  • リズムが曖昧ではないか
  • 指使いに無理がないか
  • 手の移動を準備できているか
  • 楽譜を先まで読めているか

を確認することが大切です。

間違えたまま通すと、その動きを繰り返すことになります

通し練習の中で同じ場所を何度も間違えていると、間違えた動き自体を繰り返すことになります。

ピアノの練習では、正しい動きを繰り返すことが大切です。

間違えたまま何度も弾くと、正しい動きよりも、間違えた動きの方を身体が覚えてしまうことがあります。

すると、楽譜を見れば正しい音が分かっているのに、演奏すると同じ間違いが出てしまうことがあります。

これは、練習していないのではなく、間違えた動きも一緒に練習してしまっている状態です。

大切なのは、ただ弾いた回数を増やすことではありません。
正しい音、リズム、指使いで弾けた回数を増やすことが大切です。

まずは弾けない場所を特定しましょう

部分練習を始めるためには、まず、どこが弾けていないのかを特定する必要があります。

「この曲は難しい」と大きく考えるのではなく、具体的な場所まで絞ります。

たとえば、

  • 右手の音階的な動きで止まる
  • 左手の分散和音で指使いが分からなくなる
  • 両手のリズムが違うところで崩れる
  • 手のポジションが変わるところで間違える
  • フレーズ同士のつなぎ目で止まる

というように、原因をできるだけ具体的にします。

どこで、何が原因で弾けないのかが分かると、必要な練習方法も見つけやすくなります。

1小節や2小節に区切って練習します

弾けない場所が分かったら、練習する範囲を短く区切ります。

1ページ全部ではなく、1小節や2小節だけでも構いません。

難しい場合は、1小節よりもさらに短くし、数拍だけを取り出してもよいでしょう。

短い範囲に区切ると、

  • 音を正しく読めているか
  • リズムを理解できているか
  • 指使いを決められているか
  • 手の形をイメージできているか
  • どこでポジションが変わるか

を確認しやすくなります。

広い範囲を何となく弾くより、短い範囲を丁寧に練習する方が、改善点を見つけやすくなります。

片手・リズム・指使いに分けて確認します

短く区切っても弾けない場合は、さらに要素を分けます。

いきなり両手で完成させようとせず、まず片手ずつ確認します。

右手だけなら弾けるのか。
左手だけなら弾けるのか。
片手でも止まるなら、どの動きが分からないのか。

リズムが曖昧な場合は、鍵盤から一度離れて、手拍子やカウントだけで確認することもできます。

指使いが原因なら、毎回違う指で弾かず、使う指を決めてゆっくり練習します。

何が原因か分からないまま両手で繰り返すより、要素を分けることで、練習の方向が明確になります。

ゆっくり弾くときも、目的を持つことが大切です

弾けない場所では、テンポを落として練習することも大切です。

ただし、何となくゆっくり弾くだけではなく、何を確認するためにテンポを落としているのかを考えましょう。

  • 正しい音を確認するため
  • 指使いを安定させるため
  • 手の移動を準備するため
  • 両手のタイミングを確認するため
  • 音をどこまで伸ばすか確認するため

このように目的を決めると、ゆっくり練習する意味が分かりやすくなります。

正しく弾けるテンポから始め、安定してきたら、少しずつ曲に合ったテンポへ近づけていきます。

フレーズの最後ではなく、次の音まで練習しましょう

部分練習をするときに、特に気をつけたいのが、部分と部分のつなぎ目です。

一つのフレーズだけを練習すると、そのフレーズだけなら弾けるようになることがあります。

しかし、曲の中では、その後に次のフレーズが続きます。

つなぎ目で手の位置が変わったり、次の和音への準備が必要だったりすると、単独では弾けたのに、続けると止まってしまうことがあります。

そのため、部分練習では、フレーズの最後で止めずに、次の拍、または次の音まで弾いておくのがおすすめです。

たとえば、4小節目までを練習する場合は、5小節目の最初の音まで弾きます。

こうすることで、次のフレーズへ移るための手の動きやポジションも一緒に練習できます。

部分練習は、区切りの最後だけで終わらせず、次の拍や次の音まで弾くと、つなぎ目も自然に練習できます。

曲の途中から弾き始める練習も必要です

毎回曲の最初から弾いていると、途中から弾き始めることが苦手になる場合があります。

演奏中に一度止まったとき、曲の最初からでなければ再開できないという状態になることもあります。

それを防ぐためには、曲の途中にいくつか「始められる場所」を作っておくことが大切です。

たとえば、

  • 新しいフレーズの始まり
  • 曲想が変わる場所
  • 調が変わる場所
  • 左手の伴奏形が変わる場所
  • 練習記号や段の始まり

などから弾き始める練習をします。

曲の途中からでも、楽譜と鍵盤の位置を確認して弾き始められるようになると、曲全体への理解も深まります。

弾きやすい場所ばかり弾かないことも大切です

ピアノを弾くことは楽しいので、どうしても弾きやすい場所や、好きな場所を何度も弾きたくなることがあります。

気持ちよく弾ける部分を演奏することも、ピアノを楽しむ上では大切です。

ただし、上達を目的にする練習では、すでに弾ける場所よりも、まだ安定していない場所に時間を使う必要があります。

短い練習時間の多くを、すでに弾ける場所に使ってしまうと、難しい場所はなかなか改善しません。

練習を始める前に、

「今日はどこを弾けるようにするのか」

を決めておくと、必要な部分に集中しやすくなります。

数回弾けただけでは、まだ安定していない場合があります

部分練習をして、一度や二度うまく弾けると、「もうできた」と感じることがあります。

しかし、数回弾けただけでは、まだ動きが十分に定着していない場合があります。

目安として、両手で5回ほど連続して間違えずに弾けるかを確認するとよいでしょう。

途中で間違えた場合は、速さを落としたり、練習する範囲をさらに短くしたりして、正しい動きを確認します。

回数だけをこなすのではなく、毎回同じ指使い、同じリズム、同じ手の動きで安定して弾けるかが大切です。

部分練習の後は、少し広い範囲へ戻します

短い部分が弾けるようになったら、少しずつ練習する範囲を広げます。

2小節が弾けたら、その前後を加えて4小節にする。
4小節が弾けたら、前後のフレーズとつなげる。

このように、短い部分から少しずつ広げていきます。

部分だけを単独で弾けても、前後の流れの中に入れると弾きにくくなることがあります。

そのため、部分練習の後には、必ず少し広い範囲で確認することが大切です。

最後に通して弾き、部分練習の成果を確認します

部分練習で弾けない場所を整えた後は、再び曲を最初から最後まで通して弾きます。

ここで初めて、部分練習した場所が曲全体の中でも弾けるかを確認します。

通して弾いたときに、また同じ場所で崩れた場合は、部分練習が足りないか、前後とのつながりが十分に練習できていない可能性があります。

その場合は、もう一度その場所を取り出して確認します。

このように、

  1. 一度通して、問題のある場所を見つける
  2. その部分を短く区切って練習する
  3. 前後のフレーズとつなげる
  4. 最後にもう一度通して確認する

という流れで練習すると、通し練習と部分練習の両方を活かすことができます。

通し練習で問題を見つけ、部分練習で直し、最後にもう一度通して確認する。
この流れを繰り返すことで、練習の質が高くなります。

昨日弾けても、次の日に弾けなくなることはあります

部分練習でうまく弾けるようになっても、次の日に弾いてみると、また不安定になっていることがあります。

これは珍しいことではありません。

人は忘れるものですし、一度練習しただけで、すべての動きが完全に定着するとは限りません。

次の日も同じ場所を確認し、正しい動きを繰り返すことで、少しずつ安定していきます。

その日の練習だけで完璧にしようとせず、何日かかけて定着させることが大切です。

大人の方には、効率の良い練習方法が必要です

大人の方は、仕事や家事などがあり、毎日長時間練習できるとは限りません。

だからこそ、限られた時間を、すでに弾ける場所だけに使わないことが大切です。

10分しか時間がない日でも、弾きにくい2小節に集中すれば、意味のある練習になります。

反対に、何となく曲を何度も通しているだけでは、長く練習しても同じ問題が残ることがあります。

大人のピアノでは、

  • 今日直したい場所を決める
  • 短い範囲に区切る
  • 原因に合わせて練習方法を変える
  • 前後とつなげる
  • 最後に通して確認する

という流れが、効率の良い練習につながります。

MIYAKEピアノ&ウクレレ教室のレッスン

八幡市のMIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、大人の方にも分かりやすく、通し練習と部分練習の目的を整理しながらレッスンしています。

ただ「もっと練習しましょう」とお伝えするのではなく、どこでつまずいているのか、何を分けて練習すればよいのかを一緒に確認します。

必要に応じて、片手練習、リズム練習、短い部分練習、フレーズのつなぎ目の練習などを取り入れます。

また、部分練習だけで終わらず、最後に曲全体へ戻し、音楽の流れの中で弾けるかを確認することも大切にしています。

「毎日通して弾いているのに、同じところで止まってしまう」
「どこをどのように練習すればよいか分からない」
「限られた時間で効率よく練習したい」

そのような方にも、原因と練習方法を一つずつ整理しながらレッスンしています。

通して弾く練習と、弾けない場所を直す練習は、目的が違います。
MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、大人の方にも分かりやすく、目的に合った練習方法をお伝えしています。

八幡市で大人のピアノ教室をお探しの方へ

八幡市で大人のピアノ教室をお探しの方、枚方市・京田辺市・久御山町など近隣地域から通えるピアノ教室をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、大人の初心者の方、昔ピアノを習っていた方、練習方法を見直したい方にも、分かりやすくレッスンしています。

ピアノは、ただ最初から最後まで何度も弾けば上達するとは限りません。

弾けない場所を見つけ、短く区切って練習し、前後とつなげてから、再び曲全体へ戻すことが大切です。

「練習しているのに上達しない」と感じる方も、まずは練習の方法を一緒に整理してみましょう。

毎日練習しているのに、同じ場所で止まってしまう大人の方へ

MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、通し練習・片手練習・部分練習・フレーズのつなぎ方を分かりやすく整理しながら、効率の良い練習をサポートしています。

「曲を通して弾くだけになっている」
「弾けない場所の直し方が分からない」
「大人になってから、もう一度ピアノを学びたい」

そのような方も、まずはお気軽にお問い合わせください。

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