「右手だけなら弾ける」
「左手だけでも弾ける」
「それなのに、両手で弾くと急に分からなくなる」
大人のピアノ学習者の方から、このようなお悩みをお聞きすることがあります。
片手ずつ弾けるのに両手になると弾けないのは、珍しいことではありません。
両手で弾くと、音、リズム、指使い、手の移動、左右のタイミングなど、同時に考えることが増えるからです。
八幡市のMIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、ただ両手で何度も弾くのではなく、どこでつまずいているのかを整理しながら、段階を分けて練習しています。
片手ずつ弾けても、両手では考えることが増えます
右手だけを弾く場合は、右手の音、リズム、指使いに集中できます。
左手だけを弾く場合も、左手の動きだけに集中できます。
しかし、両手になると、右手と左手の情報を同時に処理しなければいけません。
- 右手はどの音を弾くのか
- 左手はどの音を弾くのか
- 左右は同時に弾くのか
- 片方だけが動く場所はどこか
- どちらの手が音を伸ばすのか
- 次に手をどこへ移動するのか
このように、片手のときよりも処理する情報が増えるため、両手になると急に難しく感じるのは自然なことです。
片手ずつ弾けるのに両手で弾けないのは、指が動かないからだけではありません。
左右の情報を同時に整理することが難しくなっている場合があります。
右手と左手のリズムが違うと、難しくなります
両手で弾きにくくなる大きな理由の一つが、右手と左手のリズムの違いです。
両手がいつも同じタイミングで動くのであれば、比較的合わせやすいかもしれません。
しかし実際の曲では、
- 右手が細かく動き、左手が長く伸ばす
- 右手が音を伸ばしている間に、左手が動く
- 左右が違うリズムを弾く
- 右手と左手が交互に入る
ということがあります。
このような場所では、片手ずつ弾けていても、左右をどのタイミングで組み合わせるのかが整理できていないと、両手で崩れやすくなります。
片方の手につられて、もう片方まで動くことがあります
両手で弾くときは、片方の手の動きに、もう片方の手がつられることがあります。
たとえば、右手で同じ音をもう一度叩くために指を上げたとき、左手で伸ばしておきたい指まで一緒に上がってしまうことがあります。
反対に、左手が大きく移動すると、その動きにつられて右手のリズムまで乱れることもあります。
これは単に、「両手が別々に動かない」というだけではありません。
片方の手が動いている間も、もう片方の手は必要な音を残したり、次の動きを準備したりする必要があります。
動かす指だけでなく、動かさない指にも意識を向けることが大切です。
両手の練習では、動かす手だけでなく、音を残す手や待っている手にも意識を向ける必要があります。
片手練習のテンポが左右で違っていないか確認しましょう
片手ずつ弾けているように感じても、右手と左手で弾いているテンポが違う場合があります。
右手は少し速く弾けるけれど、左手はゆっくりでなければ弾けない。
この状態で両手を合わせると、どちらのテンポに合わせればよいか分からなくなります。
両手を合わせる前に、右手も左手も同じテンポで弾けるか確認することが大切です。
また、左右でカウントの取り方が違っていないかも確認します。
片手練習の段階から、同じ拍の流れを感じながら弾いておくことで、両手を合わせやすくなります。
片手を完璧にしてから両手にするとは限りません
ピアノの練習では、「右手を完璧にして、左手も完璧にしてから、両手で合わせる」と考える方もいらっしゃいます。
片手練習はとても大切です。
ただし、片手を長い範囲で完全に仕上げてから両手にすると、左右を組み合わせる練習が遅くなることもあります。
片手で音、リズム、指使いが理解できたら、短い範囲で両手を合わせてみることも大切です。
たとえば、1ページすべてを片手で仕上げてから両手にするのではなく、
- 右手を1小節確認する
- 左手を1小節確認する
- その1小節を両手で合わせる
というように、小さな単位で進めます。
片手練習と両手練習を行き来しながら進める方が、左右の関係を早い段階から理解しやすくなります。
最初は1小節より短くても構いません
両手で合わせると弾けない場合は、練習する範囲が広すぎる可能性があります。
1小節が難しければ、1拍だけでも構いません。
右手と左手が最初にどの音を同時に弾くのか。
次に動くのは右手なのか、左手なのか。
どちらかの手は音を伸ばすのか。
その次に、どこで両手が一緒になるのか。
このように、音を一つずつ組み合わせていきます。
1拍が弾けたら次の1拍を加え、少しずつ範囲を広げます。
両手で弾けないときは、1小節にこだわる必要はありません。
1拍や、左右が一緒に音を出す場所だけに区切って練習しても大丈夫です。
左右が一緒に弾く場所を見つけます
両手を合わせるときは、右手と左手が同時に音を出す場所を見つけることが大切です。
すべての音を別々に考えるのではなく、まず左右が一緒になる場所を目印にします。
たとえば、
- 1拍目は両手が一緒
- その後は右手だけが動く
- 2拍目の途中で左手が入る
- 3拍目でまた両手が一緒になる
というように整理します。
左右の音がどこで重なるのかが分かると、両手の動きを組み立てやすくなります。
楽譜を縦に見て、同じ位置に書かれている音を確認することも大切です。
片手を弾きながら、もう片方のリズムを声に出す
いきなり両手で弾くのが難しい場合は、片手を弾きながら、もう片方のリズムを声に出す練習もできます。
たとえば、右手を弾きながら、左手が入るタイミングを「タン、タン」と声に出します。
または、左手を弾きながら、右手のリズムを歌ったり、音名を言ったりします。
この練習では、実際に両手を動かさなくても、左右のタイミングを頭の中で組み合わせることができます。
片手を動かしながら、もう片方の情報にも意識を向ける練習になります。
鍵盤を使わずに、両手でリズムだけを叩く
音や指使いに意識を取られて、両手のリズムが分からなくなる場合は、鍵盤から一度離れてみましょう。
机の上や膝の上で、右手と左手のリズムだけを叩きます。
音の高さを考えなくてよいため、左右のタイミングに集中しやすくなります。
リズムだけならできるのか。
どちらかの手につられていないか。
片方が休んでいる間も、拍を感じられているか。
こうしたことを確認してから鍵盤へ戻ると、両手で合わせやすくなることがあります。
音を減らして、骨組みだけで合わせる方法もあります
和音や細かな伴奏が多く、両手で弾くと複雑になりすぎる場合は、音を減らして練習する方法もあります。
たとえば、
- 右手はメロディーだけにする
- 左手は各小節の最初の音だけにする
- 分散和音を、ひとまとまりの和音にして弾く
- 内声を省き、外側の音だけで合わせる
という方法です。
最初からすべての音を入れようとせず、曲の骨組みだけで両手の流れを確認します。
骨組みで弾けるようになったら、少しずつ省いた音を戻していきます。
両手で複雑になりすぎる場合は、音を減らして曲の骨組みだけで合わせる方法も効果的です。
分散和音は、和音の形を先に確認します
左手の分散和音が難しい場合は、一音ずつの動きだけを追うのではなく、元になっている和音の形を確認します。
分散して弾く前に、使われている音を同時に押さえてみます。
どのような手の形になるのか。
次の和音へどの指が移動するのか。
共通して残せる音はあるのか。
こうしたことを確認すると、左手の動きを一音ずつ暗記するのではなく、まとまりとして理解しやすくなります。
左手の形が理解できると、右手と合わせたときにも余裕が生まれます。
ゆっくり弾いても難しい場合は、止まりながら準備します
テンポを落としても両手で弾けない場合は、無理に一定の速さで進む必要はありません。
一つの音や和音を弾いたら、そこで一度止まります。
そして、
- 次に右手はどこへ行くのか
- 左手は動くのか、音を残すのか
- 次の音は両手が一緒なのか
- どの指を使うのか
を確認してから、次の音へ進みます。
最初は音楽が途中で止まっても構いません。
まずは、正しい音と動きを頭と指に理解させることが大切です。
動きが分かってきたら、少しずつ止まる時間を短くして、流れを作っていきます。
極端に遅すぎるテンポでは、かえって難しいこともあります
ゆっくり練習は大切ですが、極端に遅くすると、拍と拍の間が広がりすぎて、リズムを保ちにくくなることがあります。
また、本来の手の動きと大きく違う動きになり、かえって弾きにくくなる場合もあります。
まずは、正しい音とリズムで弾けるテンポを探します。
それでも難しい場合は、テンポをさらに落とす前に、練習する範囲を短くしたり、音を減らしたりする方法を試します。
ゆっくり弾くこと自体が目的ではなく、左右の動きを正しく理解することが目的です。
両手で数回弾けても、すぐに範囲を広げすぎない
短い部分を両手で一度弾けると、すぐにその先まで進みたくなることがあります。
しかし、一度や二度弾けただけでは、まだ動きが安定していない場合があります。
目安として、同じ範囲を両手で5回ほど連続して間違えずに弾けるか確認するとよいでしょう。
毎回同じ指使いで弾けるか。
左右のタイミングが安定しているか。
音を伸ばす指が途中で離れていないか。
こうしたことも確認します。
安定してから、次の拍や次の小節を加えていきます。
両手で弾けた部分を、前後につなげます
短い部分が両手で弾けるようになったら、その部分だけで練習を終わらせず、前後とつなげます。
単独では弾けても、前のフレーズから入ると弾けなくなることがあります。
また、次のフレーズへ移るときに手の位置が変わる場合、つなぎ目で止まることもあります。
そのため、
- 練習した部分の一つ前の拍から弾く
- 練習した部分の次の音まで弾く
- 前後のフレーズを加えて弾く
という練習をします。
部分練習で作った動きを、曲全体の流れの中に戻していくことが大切です。
昨日できても、次の日にできなくなることはあります
両手で弾けるようになった部分が、次の日にはまた弾きにくくなっていることがあります。
これは珍しいことではありません。
左右の組み合わせは、一度できただけで完全に定着するとは限りません。
次の日も同じ部分を短く確認し、正しい動きを繰り返すことで、少しずつ安定していきます。
「昨日できたのに」と焦らず、何日かかけて身体に定着させていきましょう。
難しすぎる曲を無理に両手で弾かないことも大切です
両手で合わせるのが極端に難しい場合は、曲のレベルが今の自分に合っているかを考えることも必要です。
少し難しい曲へ挑戦することは大切ですが、片手でも整理するのが難しく、両手ではほとんど進めない状態が続くと、練習の負担が大きくなります。
難しすぎる曲ばかりを練習すると、ピアノそのものが嫌になり、挫折につながることもあります。
今の自分に合った曲で、片手練習、両手練習、部分練習の方法を身につけることも大切です。
大人の方には、両手の動きを言葉で整理することも大切です
大人の方のレッスンでは、ただ「両手で何度も弾きましょう」と言われても、何を直せばよいのか分かりにくいことがあります。
だからこそ、
- 左右が一緒に弾く場所はどこか
- 片方だけが動く場所はどこか
- どちらの手が音を伸ばすのか
- どこで手の位置が変わるのか
- どの音を省けば簡単にできるのか
を言葉で整理することが大切です。
左右の動きが頭の中で理解できると、指も動きやすくなります。
両手練習の基本的な進め方
片手では弾けるのに、両手になると弾けない場合は、次の順番で練習すると整理しやすくなります。
- 右手と左手を、同じテンポで片手練習する
- 左右が一緒に音を出す場所を確認する
- 1拍や1小節に区切って両手で合わせる
- 難しい場合は、リズムだけを両手で叩く
- 必要に応じて音を減らし、骨組みだけで合わせる
- 止まりながら、次の手の位置を準備する
- 安定したら少しずつ範囲を広げる
- 最後に前後のフレーズとつなげる
一度に完成させようとせず、段階を分けて進めることが大切です。
両手練習は、片手ずつ弾けたら終わりではありません。
左右の音とリズムを短い範囲で組み合わせ、少しずつ広げていく練習が必要です。
MIYAKEピアノ&ウクレレ教室のレッスン
八幡市のMIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、大人の方にも分かりやすく、両手で弾けない原因を整理しながらレッスンしています。
ただ「何度も両手で弾きましょう」とお伝えするのではなく、左右のリズム、同時に弾く場所、指使い、手の移動などを一つずつ確認します。
必要に応じて、片手を弾きながらもう片方のリズムを声に出したり、両手でリズムだけを叩いたり、音を減らして骨組みだけで合わせたりします。
短い範囲から始め、両手で安定して弾けるようになってから、少しずつ前後へ広げていきます。
「片手では弾けるのに、両手になると止まってしまう」
「左右のリズムが違うと分からなくなる」
「どのように両手練習を進めればよいか分からない」
そのような方にも、原因と練習方法を一つずつ整理しながらレッスンしています。
八幡市で大人のピアノ教室をお探しの方へ
八幡市で大人のピアノ教室をお探しの方、枚方市・京田辺市・久御山町など近隣地域から通えるピアノ教室をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、大人の初心者の方、昔ピアノを習っていた方、基礎から練習方法を見直したい方にも、分かりやすくレッスンしています。
片手ずつ弾けるのに両手になると弾けない場合も、焦って何度も両手で弾く必要はありません。
左右の音とリズムを整理し、短い範囲から少しずつ組み合わせることで、両手でも弾きやすくなっていきます。
「自分には両手で弾くのは難しい」とあきらめる前に、まずは練習の進め方を一緒に整理してみましょう。
片手では弾けるのに、両手になると弾けない大人の方へ
MIYAKEピアノ&ウクレレ教室では、左右のリズム・同時に弾く場所・指使い・手の移動を分かりやすく整理しながら、両手練習をサポートしています。
「両手になると止まってしまう」
「左右が違う動きをすると分からなくなる」
「大人になってから、もう一度ピアノを学びたい」
そのような方も、まずはお気軽にお問い合わせください。
